農地法

2025年11月04日

土地探しをしているお客様から「この土地は農地だけど、家は建てられるの?」とよく質問をいただきます。そんなときに関係してくるのが「農地法」です。農地法とは、農地を守り、適正に利用するための法律で、農地を宅地や駐車場などに転用する場合には、行政の許可が必要となります。

一見すると広くて日当たりもよく、理想の住宅用地に見える土地でも、登記上「農地」となっている場合は、すぐに家を建てることはできません。農地を他の用途に使うためには、「農地転用許可」が必要で、その審査では周辺環境や農業振興地域との関係など、さまざまな要件がチェックされます。特に市街化調整区域内の農地では、原則として転用が難しく、注意が必要です。

一方で、市街化区域内にある農地であれば、比較的スムーズに転用できるケースもあります。つまり、「同じ農地」でも、場所や区域によって扱いが大きく異なるのです。不動産を購入する際には、土地の登記情報や都市計画の区分をしっかり確認することが大切です。

不動産会社としては、お客様が希望する用途に合わせて、転用可能かどうかの確認や、必要な手続きのサポートを行っています。知らずに農地を購入してしまうと、家が建てられないだけでなく、転用許可を取るまでに時間や費用がかかってしまう場合もあります。

「農地法」は一見難しく感じますが、安心して土地を購入・活用するためにとても重要な法律です。気になる土地が農地かどうか、転用できるかどうかは、ぜひ早めに専門家へご相談ください。お客様の夢のマイホームや土地活用を、法的な面からもしっかりサポートいたします。